2009年11月03日

光と闇のはざまで

1.悪夢の招待状

 『プリキュア5』23・24話。
 タイトルは、『大ピンチ! 悪夢の招待状』と『新たなる5人の力!』。
 
 これは、「プリキュア・けんかHistory」のクライマックスともいえるエピソードです。
 
 その内容にふれるまえに、今回はプリキュア・シリーズの背景となっている「光と闇の相克」について少し説明しておきたいと思います。
 『悪夢の招待状』は、登場人物たちの日常のケンカに、ついに邪悪な闇の勢力が直接手をのばしてくるストーリーだからです。続きを読む
タグ:プリキュア
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2009年10月25日

ふたりはライバル −プリキュア・けんかHistory(4)−

 2007年。プリキュアは、ふたりから5人に変わりました。

 『Yes! プリキュア5』。

 このシリーズで、キャラクターや設定が一新されるのはこれが2回目ですが、この年の変更はかなり大きなものでした。

 まず、ひとことで言うと、前作までとくらべてかなり派手。主人公の「夢原のぞみ」の住む町は、日本ということにはなっていますが、まるでヨーロッパの古都のような風景です。
 のぞみは中学校の2年生(主人公は中2の女の子というところだけは全作共通です)。学校は「サンクルミエール学園」という女子校で、紫色の優雅な制服が「お嬢様」然としています。主人公たちが休み時間によく集まる学食のテラスでは、紅茶だかコーヒーだか飲んでいたりするし。学校でコーヒーブレイク(笑)。いいですね。
 前作、とくに初代プリキュアでは、基本的に普通の日本の町並みが描写されており、そこに「異世界」の住人がしのびこんでくるという趣向でした。
 しかし、この『プリキュア5』では、主人公のすごす日常生活そのものが、ファンタジーの世界につつみこまれている感じです。続きを読む
タグ:プリキュア
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2009年10月03日

ふりむけば、そこに彼女がいる −プリキュア・けんかHistory(3)−

 ふたりはプリキュア、けんかヒストリー。まだまだ、走ります(笑)。

 今回は、劇場版『スプラッシュ・スター チクタク危機一髪!』編。

 この作品は、けっこう佳作。ストーリーの流れが、自然でよくできているんです。

 特に秀逸なのは、前半のケンカの描写です。
 これまでのケンカとは、一味違うんですね。ささいな感情のもつれがリアルに表現されていて、これはもう現実の「ケンカ」そのものです。続きを読む
タグ:プリキュア
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2009年10月01日

エピソード8はケンカの香り −プリキュア・けんかHistory(2)−

 プリキュアと「ケンカ」の話、つづけます。

 今回は、『スプラッシュ・スター』編。

 『ふたりはプリキュア Splash Star』は、プリキュア・シリーズの3作目にあたります。
 前作の『マックス・ハート』は初代プリキュアの続編でしたが、3年目の『スプラッシュ・スター』ではキャラクターと設定が一新されました。

 2代目プリキュアの日向咲(ひゅうがさき)と美翔舞(みしょうまい)は、初代プリキュアのなぎさとほのかによく似ています。
 咲はスポーツが得意で、ソフトボ−ル部のエース。やんちゃで明るく、活発な少女です。
 舞は、おとなしくて知的な美少女。美術部に所属し、絵筆を手にすると話しかけられてもまったく耳に入らないほど没頭します。
 このあたりはそっくりなキャラクター設定ですが、初代と2代目のあいだには違うところもあります。一言でいうと、2代目のふたりには、なぎさとほのかほど性格に強いクセがないのです。続きを読む
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2009年09月26日

少女たちはケンカする −プリキュア・けんかHistory(1)−

 前回につづき、テレビアニメ『ふたりはプリキュア』について書こうと思います。

 少女向けアニメとしてはユニークな試みの多いこの作品、注目している点はいろいろあるのですが、今回は「ケンカ」というモチーフをとりあげてみます。

 前回のエントリでは、初代『ふたりはプリキュア』のエピソードから、第8話を紹介しました。

ふたりはプリキュア

 個性がつよく性格のまったくちがうふたりの主人公が、ちょっとした気持ちのいきちがいからケンカになり、ケンカすることによってさらに友情を深めあうといったストーリー。
 実はこの「ケンカ」というモチーフ、その後のプリキュア・シリーズのなかで繰り返し形をかえて再現されます。

 まず、劇場版『ふたりはプリキュア Max Heart2 雪空のともだち』。

 テレビ版『ふたりはプリキュア Max Heart』は、2004年に放映された第1シリーズの続編です。そして、テレビと併行して劇場用の映画作品が2本つくられています。
 『雪空のともだち』は、その2本目です。続きを読む
タグ:プリキュア
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2009年09月20日

ふたりはプリキュア

 プリキュア・シリーズは、日曜の朝に放映されている、ABC、ADK、東映アニメーション制作の少女向けアニメ・シリーズ。
 2004年に第1作の『ふたりはプリキュア』がスタートし、2009年現在は6作目にあたる『フレッシュプリキュア』が進行中です。

 このシリーズ、6年のあいだに3回設定と主人公が一新されています。しかしテーマは共通しており、「光と闇の相克」を物語の中心にすえたシンプルなファンタジーです。
 このシリーズに登場する悪役には、現実的な目的はあまりありません。「虚無」「滅亡」「絶望」。それ自体をめざす絶対的な「闇」の勢力なのです。そして闇に対峙する少女戦士プリキュアには、「光」「生命」「希望」を体現する役割があたえられています。

 もうひとつ。このシリーズを特徴づけているのは、「日常」を肯定する姿勢でしょう。
 闇の勢力と戦う理由は、大袈裟な「正義」や「世界平和」などではなく、「日常の幸せ」を守るためという思想。
 これは、主人公たちの行動や言葉をとおして、くりかえし主張されます。

 そのような一貫したテーマをまもりながら、表現においてはプリキュアは6年のあいだに何度か変化しました。
 どれを好むかは、人それぞれだと思います。

 ただ、異彩を放っていたという点では、第1作の『ふたりはプリキュア』がきわだっていました。続きを読む
タグ:プリキュア
posted by チョロリ伯爵 at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする